限りなく水に近い強酸性電解水
強酸性電解水は、微量な食塩を添加した水道水を、電気分解することにより、陽極側からは強い酸性の水(強酸性電解水)、陰極側からは強いアルカリ性の水(強アルカリ水)が生成されます。
水素イオン濃度 |
㏗2.3~2.7 |
酸化還元電位 |
+700㎷~+1000㎷ |
電解層内の2つの電極(陽極、陰極)間に隔膜を置き、水道水に電解補助剤(塩化ナトリウム等)を添加。所定の条件下で電気分解することにより、陽極側に強酸性電解水が、陰極側に強アルカリ性電解水が生成されます。(これを有隔膜電解といいます)陽極側にできる強酸性電解水には塩素ガスが溶解しており、この塩素ガスから生成される次亜塩素酸(HCIO)の働きにより微生物を殺菌、強力な洗浄消毒作用を発揮します。
一方、陰極側にできる強アルカリ性電解水は蛋白質系・脂質系の汚れに洗浄効果のある水酸化ナトリウム(NaOH)が生成されます。
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除菌効果
空中に浮遊している菌やウイルス、物に付着した菌を、強力に除菌します。
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消臭効果
悪臭のもとを強酸性電解水が直接分解。気になるニオイに有効です。
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抑制効果
アトピー性皮膚炎や喘息の原因となるダニの抗原(アレルゲン)を不活性化、ダニのアレルギーから守ることができます。カビの繁殖も抑制します。
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抑制効果
スギ花粉等の持っている抗原(アレルゲン)を不活性化します。
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安心・安全
強酸性電解水は厚生労働省が認定する「食品添加物」を使用しています。哺乳瓶などのベビー食器や、介護用品などの洗浄にも安心してご利用いただけます。
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相乗効果
空気拡散によって、掃除が困難なエアコンフィルター、冷蔵庫の裏側等を除菌・消臭。
強酸性電解水の除菌機構
次亜塩素酸(HClO)の殺菌メカニズムはいろいろな機関で研究されており、現在、以下の説があります。細菌の細胞膜に浸透し、細胞に不可欠な呼吸系酵素を破壊することで、細胞の同化作用を停止させる。細菌の細胞組織のタンパク質やアミノ酸に作用して、その化学的性質を変質させたり、分解したりする。他の殺菌剤では、このように細胞膜に浸透して効果を上げるものはありません。このため、強酸性電解水は耐性菌をつくりにくいと言われています。
陽極電解 |
H2O → 2H+ + 1/2O2 + 2e-
2CI- → CI2 + 2e-
CI2 + H2O ↔ HCIO + HCI
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陰極電解 |
20~60mg/L |
強酸性電解水
強酸性電解水には、活性化された次亜塩素酸(HClO)が含まれており、MRSAなどの感染病原菌やサルモネラ、病原性大腸菌などの食中毒菌に殺菌効果を発揮します。
※引用
日本大学歯学部保存学教室歯周学講座 / 東北大学歯学部口腔細菌学講座 清水義信 / 東北大学歯学部歯科保存学第二講座 奥田禮一神戸大学歯学部付属病院中央検査部 中央手術部 / 衛生試験報告書98.62()吉川 弓 / 大阪医科大学衛生物学教室
環境に優しく無公害です
強酸性電解水は除菌処理の際に、菌や有機物と接触して普
通の水に戻るため、食品に付着、残留しません。多少残留すること
があったとしても、次亜塩素酸ソーダのように粘着しませんので、
簡単な水洗で落ちます。
加えて、次亜塩素酸ソーダと比べ、はるか
に低濃度、短時間に除菌できますので、食品の味や食感を大きく損
なうようなことはありません。排水に多少次亜塩素酸が残留してい
たとしても、排水溝の有機物と反応して水に戻りますので、浄化槽
の有用微生物にダメージを与えることもありません。
近年、塩素系の除菌剤は、トリハロメタンを生成しやすいというこ
とで、敬遠される傾向にあります。
強酸性電解水もその原料は次亜塩素酸ソーダですので、係
累としては、塩素除菌法に属しています。しかし、トリハロメタン
はpH9~10位のアルカリ状態の時に最も強く発生し、酸性状態
では、発生しません。